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TOP お役立ちコラムはじめての台湾での催事什器レンタル。選び方・準備・当日の流れをやさしく解説

はじめての台湾での催事什器レンタル。選び方・準備・当日の流れをやさしく解説

台湾の百貨店やショッピングモールで開催される日本食品催事。

日本の調味料、お菓子、冷凍食品、飲料など、現地のお客様は日本の味を心待ちにしています。
その期待に応えるには、美味しさはもちろん、商品を最高の状態でお届けする什器選びが欠かせません。

本記事では、初めて台湾で催事を開催される方に向けて、什器レンタルの基本から当日の運営まで、実務で役立つポイントをやさしく解説します。
現地特有の事情や温度管理、動線設計、信頼できるパートナー選びまで、一つひとつ丁寧にお伝えしていきます。

台湾催事を成功に導く什器選び

日本の商品の魅力を最大限に引き出すには、現地に合わせた什器選びが重要です。

見た目の親しみやすさだけでなく、機能性や使い勝手まで考えた選択が、お客様の笑顔とスタッフの働きやすさにつながります。

台湾の「熱気」を伝える什器の選び方と小さな工夫

台湾の催事会場は、活気にあふれています。
現地のお客様は日本の商品を「特別なもの」として楽しみにされており、その期待に応える什器選びには小さな工夫が必要です。

親しみやすさを演出する工夫

  • 木目調や白を基調とした清潔感のある什器で日本らしさを表現
  • 商品パッケージが映える照明の配置
  • 日本語と中国語(繁体字)の併記POPで分かりやすく
  • 商品が見やすい高さと角度の陳列棚

什器そのものがシンプルでも、商品の並べ方や照明で日本らしい丁寧さは十分に伝わります。
台湾の百貨店は照明が明るい傾向にあるため、什器の色味や質感は実際の会場で確認できると安心です。

什器の高さは、現地のお客様の目線に合わせることも大切です。
主力商品は目の高さに配置し、手に取りやすい位置に試食コーナーを設けると、購買意欲が高まります。
現地の百貨店スタッフや催事運営会社と事前に相談しながら、会場の雰囲気に合った什器を選びましょう。
過去の日本催事の写真を見せてもらうと、イメージがつかみやすくなります。

試食から購入へつながる什器配置のコツ

試食は台湾での日本食品催事の大きな魅力ですが、配置次第で購買率が大きく変わります。
「美味しかった」で終わらせず、「買いたい」につなげる動線設計が鍵です。

試食から購買への自然な流れ

  • 入口付近に試食コーナーを配置し、足を止めてもらう
  • 試食後すぐ目に入る位置に商品陳列棚を設置
  • 試食と購入商品の距離を近くし、迷わず手に取れるように
  • 価格表示は新台湾ドル(NT$)で大きく明示

試食コーナーの什器は、清潔感と作業効率を両立させましょう。
調理スペース、盛り付けスペース、提供スペースを明確に分けると、スタッフの動きがスムーズになります。

台湾では食品衛生への意識が高いため、什器の清潔さは特に重要です。
ゴミ箱の位置も工夫し、常に清潔な状態を保てるようにしましょう。

購入を決めたお客様が迷わずレジに向かえるよう、床面の誘導サインや什器の配置で「次はこちらへ」という流れを作ります。

現地スタッフの動線も考慮し、補充や片付けがしやすい配置を心がけましょう。

美味しさを守り抜く温度管理。日本の商品を最高の状態でお届けするために

日本の商品の魅力は、品質の高さにあります。
什器選びで最も大切なのは、その品質を損なわない温度管理です。
台湾の気候を考慮した適切な什器の使い分けが、お客様の満足度を左右します。

冷蔵什器で「見せる」と「保つ」を上手に両立させる方法

冷凍食品、チーズ、チョコレート、日本茶など。
適切な温度管理が必要な商品は、見た目の魅力と温度維持の両立が求められます。

冷蔵什器選びのポイント

  • ガラス扉付きで中身が見える冷蔵ショーケース
  • 庫内温度が一定に保たれる業務用仕様
  • 台湾の電圧(110V)に対応した機器
  • LED照明で商品を美しく照らす機能

台湾の百貨店は日本より室温が高めに設定されていることが多いため、冷蔵什器の性能には余裕を持たせましょう。

会場の電源容量を事前に確認し、必要に応じて電圧変換器の準備も検討します。
陳列する商品は手前から奥まで見渡せる配置を心がけます。
日本語のパッケージが魅力的に見えるよう、正面を向けて並べましょう。

できたての温かさを保つ什器の使い分けとタイミング

調理実演を伴う催事では、保温什器の選択が重要です。

温かさを保つ什器の種類

  • 保温ショーケース:調理済み商品を適温で陳列
  • ホットプレート:その場で温め直しができる
  • 保温ジャー:スープやソースを適温でキープ

台湾の百貨店では火気使用に制限がある場合があるため、事前に会場ルールを確認しましょう。
電気式の什器が基本となります。

調理と保温のタイミングも工夫が必要です。
混雑時間の30分前に準備を増やし、ピークタイムに品切れを防ぎましょう。

アイス系商品を安心して販売するための配置と工夫

日本のアイスクリームやアイスキャンディーは、台湾でも人気です。

アイス系商品の什器配置

  • 冷凍ショーケースの温度設定を台湾の室温に合わせて調整
  • 空調の風が直接当たらない位置に設置
  • 予備の冷凍庫を近くに配置し、補充をスムーズに
  • 停電時の対応マニュアルを準備

台湾の夏は高温多湿のため、冷凍什器への負荷が大きくなります。
余裕を持った冷凍能力の什器を選び、定期的に庫内温度をチェックしましょう。

季節や時間帯に合わせた温度管理のポイント

台湾の気候は日本と異なります。
季節や時間帯に応じた柔軟な対応が、品質維持の鍵です。

季節別の温度管理

  • 夏場(5-10月):冷蔵什器の設定温度を下げ、冷却能力に余裕を持たせる
  • 冬場(11-2月):比較的温度管理がしやすいが、乾燥対策も必要
  • 台風シーズン:停電に備えた予備電源や保冷剤の準備

時間帯別の工夫

  • 開店直後:什器の温度が安定するまで時間がかかるため、早めに電源投入
  • ピークタイム:補充用の什器を別に用意し、品切れを防ぐ
  • 閉店前:売り切りを見越して什器の温度調整

現地の天候情報をこまめにチェックし、什器の配置や商品構成を柔軟に変える準備をしておくと安心です。

お客様もスタッフも笑顔になる動線づくり。心地よい催事空間の作り方

什器の配置は、お客様の快適さとスタッフの働きやすさを左右します。
両方が満たされてこそ、活気あるブースになります。

自然と足が向く入口と回遊しやすい什器配置

入口の印象で、お客様が立ち寄るかどうかが決まります。

入口づくりのポイント

  • 什器で壁を作らず、中が見える開放的な配置
  • 人気商品や試食を入口付近に配置し、興味を引く
  • 通路幅は台湾の百貨店基準に合わせて確保
  • ブース内を一周できる回遊動線の設計

台湾のお客様は比較的ゆっくりと商品を見る傾向があります。
什器の配置は余裕を持たせ、立ち止まって商品を手に取りやすい空間を作りましょう。

会話が弾む接客カウンターの高さと距離感

現地のお客様とのコミュニケーションが、購買体験の質を決めます。

接客カウンターの設計

  • カウンター高さは90-100cm(立ち話に最適)
  • お客様との距離は50-70cm(親しみと適度な距離)
  • 中国語(繁体字)の商品説明POPを見やすく配置
  • 日本語が話せるスタッフの配置も効果的

カウンター越しに笑顔で接客できる高さと距離を意識すると、自然な会話が生まれます。
言葉が通じなくても、商品への想いは伝わります。

混雑時もスムーズな会計・受け渡しエリアの分け方

混雑時の滞留は、機会損失につながります。

会計エリアの工夫

  • 会計と商品受け渡しを別の場所に分ける
  • 待機列の動線を什器で明示
  • 新台湾ドル(NT$)での会計をスムーズに
  • 袋詰めスペースを会計の先に設ける

台湾ではクレジットカードやモバイル決済の利用が一般的です。
レジ周りの什器は、決済端末の配置も考慮した設計にしましょう。

信頼できるパートナー選び。安心して任せられるレンタル会社との付き合い方

台湾での什器レンタルは、現地事情に詳しいパートナーとの関係が成功の鍵です。
良いパートナーとの出会いが、長期的な安心につながります。

繁忙期も安心!早めの相談と代案準備のすすめ

台湾の旧正月や大型連休前は、什器の予約が集中します。

予約のタイミング

  • 人気什器は2-3ヶ月前の予約が理想
  • 希望什器が埋まっている場合の代案を事前に相談
  • 台湾の祝日や連休スケジュールを把握

現地のレンタル会社や催事サポート会社との信頼関係を築くには、早めの相談と正確な情報共有が大切です。

会場の図面や電源容量、搬入経路なども事前に伝えておくと、的確な提案がもらえます。

見積もりで確認したい料金・配送・設営のポイント

台湾での見積もりは、日本との違いを理解しておくことが重要です。

見積もりチェック項目

  • 什器本体のレンタル料金(新台湾ドル表示)
  • 配送料と搬入・搬出の時間指定料金
  • 設営・撤去作業の有無と費用
  • 電圧変換器や延長コードの必要性
  • 破損時の補償内容と免責範囲

不明点は遠慮せず質問しましょう。
言葉の壁がある場合は、現地サポート会社を通じて確認すると安心です。

搬入・撤収を楽にする什器選びと会場との相性

台湾の百貨店は搬入ルールが厳格です。

会場との相性確認

  • エレベーターや通路の幅と高さ
  • 搬入可能な時間帯(深夜や早朝が多い)
  • 什器の組み立てスペースの確保
  • 電源位置と容量、110Vへの対応

大型什器は分解・組み立てが必要な場合もあります。
当日の作業時間を考慮し、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

万が一のトラブルも安心の連絡体制と保険について

什器の故障や破損は、予期せず起こります。

トラブル対応の確認

  • 故障時の代替什器の手配体制
  • 破損時の責任範囲と保険適用条件
  • 返却時の清掃基準と原状回復の範囲

現地サポート会社の対応力は、過去の実績で確認できます。
初めての台湾催事では、経験豊富なサポート会社と組むことをお勧めします。

当日を穏やかに乗り切る段取り。準備・運営・片付けのやさしい工夫

入念な準備が、当日の余裕を生みます。
落ち着いて対応できる体制づくりが、笑顔の接客につながります。

什器受け取りと設置のチェックリスト

搬入時の確認を怠ると、営業中に困ることがあります。

受け取り時のチェック項目

  • 什器の種類と数量が発注通りか
  • 破損や汚れがないか
  • 電源コードやパーツの欠品がないか
  • 電圧(110V)への対応確認と動作確認

問題があればその場で写真を撮り、レンタル会社に連絡します。
設置後は動線を実際に歩いて、スタッフとお客様の動きをシミュレーションしましょう。

オープン前30分のルーティン

開店直前の30分が、一日を左右します。

オープン前の確認事項

  • 什器の温度が適正範囲に達しているか
  • 商品の陳列と在庫確認
  • 価格表示(NT$)の最終チェック
  • スタッフの役割分担と動線確認
  • 釣り銭(新台湾ドル)の準備とレジ動作確認

深呼吸して、チーム全員で「今日も良い一日にしましょう」と声をかけ合う。
この小さな習慣が、一日の雰囲気を作ります。

小さなトラブルの落ち着いた対処法

什器の不調や想定外の事態は、焦らず対応しましょう。

よくあるトラブルと対処法

  • 什器の温度異常:予備の保冷剤や代替什器で対応
  • 電源トラブル:会場スタッフへの連絡(中国語対応が必要な場合も)
  • 什器の破損:レンタル会社への連絡と応急処置
  • 予想以上の混雑:販売方法の簡略化や人員の応援要請

トラブルは必ず起こるものと考え、事前に対応手順を決めておくと安心です。
現地サポートスタッフとの連絡体制も確認しておきましょう。

閉店後の片付けと返却をスムーズにするコツ

疲れている閉店後こそ、丁寧な作業を心がけます。

片付けのポイント

  • 什器の清掃(食品汚れは早めに拭き取る)
  • パーツや付属品の確認と梱包
  • 搬出前に会場の原状回復確認
  • 返却時の立ち会いと最終確認

什器は借りたときと同じ状態で返すのが基本です。
丁寧な扱いが、次回も気持ちよく借りられる関係につながります。

まとめ

台湾での日本食品催事の成功は、什器選びと丁寧な準備から始まります。
現地の気候や文化を理解した温度管理、動線設計、信頼できるパートナーとの関係づくり。
一つひとつの積み重ねが、お客様の笑顔とスタッフの働きやすさを生み出します。
初めての台湾催事でも、焦らず一歩ずつ進めていけば大丈夫です。

有限会社東西食品では、台湾をはじめアジア各国での百貨店催事の出展サポートを行っています。
什器選びから現地での設営、当日の運営サポートまで、日本企業様の台湾進出を経験豊富なスタッフがきめ細やかにお手伝いいたします。
言葉の壁や現地事情の不安も、一緒に乗り越えていきましょう。

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